〜 視点を変えればいつだって新しい日々(04) 〜


2010年5月下旬

 

ついに、長兄結婚!


京都 八坂神社で神前結婚式。

それは、もう、厳かに、厳かに、厳か・・・ななか吹き荒れる暴風雨。

式が屋外のため、絶えず風が吹きすさみ。

それでもこれまでにない厳かさに気が張る。


義姉さんのお父様からも、

「くれぐれも、よろしくお願いします」

と、しっかりと手を握られ、

身の引き締まる思いでいっぱいに・・・


初めての兄弟の結婚式は、披露宴までやっぱり緊張・・・

でも、新郎(兄)の友人テーブルや新婦親族席でもイッキは忘れず。

気がつけばいつものようにフラフラで。


披露宴も終わって、東京に帰ってくるなり熱出してぶっ倒れて。


・・・勢いだけではカラダがついてこなくなってるって、

いつになったら本当の意味で理解できるンやろかと。

いや、理解したうえで、無茶をせんくなるンやろかと。


どれだけ走ろうと、鍛えようと、

悲しいくらいに、 カラダは確実に無理がきかんくなるもんで。


そろそろ兄に続くべき時期にきたかなと。



ただ、そのフラフラの原因のほとんどが、

前日の家族食事会で散々紹興酒を呷った挙句、

二男と2人で京都三条鴨川沿いの先斗町の川床で

ハモを肴に日本酒をクイクイやってた前日のせい・・・ってのは内緒。


2010年5月中旬


高輪台から湾岸へ出て、初めてレインボーブリッジへ。

風が強い。そして、意外とカーブが多い。まっすぐ走れない。

なんとか越えて、お台場海浜公園で都内に一番近い砂浜沿いを眺めながら、

潮風公園を抜けて、釣り人がちらほら出てくるような青海南ふ頭公園へひた走る。


そろそろ日も暮れようとするころ、そこで折り返し、

ライトアップされた東京タワーを眺めながらレインボーブリッジを戻って・・・


計20.5キロを3時間かけてゆっくりと走った。


東京を走るのも悪くないなと。

クルマじゃなく、自分の脚で走るからこそ。

ゆっくりと自分のペースで見えるものがあって。


渋滞にイライラすることもなく、

日ごろの面倒なものもすべて汗に流せ、

誰にも影響されることなく、ただ走る。


走れば、確実に、何かが減る。

脂肪だけじゃなくて。


働き続けることで、どうしてもアタマの一部にクモの巣が張ってくるような気になる。

全能力をフル活用して仕事をしたとしても、

仕事だけでカラダとアタマの100%を使いきるのはとても難しくて。

どれだけボロボロになるまで働いたとしても、

どうしても使いきれない部分があるんやと思う。

そして、 その一部にモヤモヤが溜まってくる。


それが、走ることで消えてくれるような。


働くことで救わるれること、救われないこと。

走ることで救われること、救われないこと。


話すことで、蹴ることで、登ることで、撮ることで、書くことで・・・。


たぶん、そういうこと。

”一緒にいることで” って、なればねぇ。

自己処理がうまいのも考えもんだ。


2010年5月上旬
 
 家 紋 」



GWに実家に帰省。

ここ数年、まじめに実家に帰るようになって。

あぁ、大人になったなぁ・・・って。


・・・・


今月、ついに長男が結婚することになり、

京都八坂神社での挙式らしく、和装ってことで家紋を見せてもらった。

うちにもあったんやなぁって、当たり前のことに今更気付き。

「軍配団扇」 というらしく、勇ましい感じでもあったりする。


・・・


実家では兄弟3人分の記念品・本・資料等々の整理が進められ、

5つあった(もうすでに5つしかない)自分のダンボールを3つにまで減らし。

整理してて意外だったのが、思いのほか手紙を多くもらってたんやなぁって、
少し驚きで。

この年になると、昔の記憶があやふやなのに加えて、

昔の自分がどんな少年だったのかの記憶も薄くなってきてたり。

間違いなく今に引き継がれる元ではあるにせよ、

きっと無くしてしまったものもあるんやろな・・・と。


・・・


昔の品々を整理する以外は、

どうも体調がすぐれずに寝続け、

食いたいものをリクエストしては食っちゃ寝・・・。


3日目にのそのそと起き上がり、

「あまの街道」 を金剛寺まで走ってみて。


毎日長いなぁと思ってた小学校への道も、

中学校も、サッカーやってた広場も、 三ツ割池も、

昔、チャリンコで大冒険だと思っていた片道10キロの金剛寺への道も・・・

視線が高くなったせいか、

カラダがデカくなったせいか、

走ってみると、あっという間に過ぎて行って。


あんなに自分の全てだった世界が、

こんなにも小さな世界だったんか・・・って。


外の世界を知ってみれば、

実はこんなもんやったんやっ・・・て。


もしかしたら、今いる場所も・・・


そんなこんなで、

道に迷ったりで結局30キロ近い距離を4時間近い時間をかけて走って。

それはもう、ヘロヘロになるまで、ふるさとランニングを楽しんでみたり。


 

そして、

ウチの車庫の奥は、

なぜか今でも

1985年の

阪神優勝を祝ってて・・・



2010年4月下旬

 

「 ホットサンド 」


大学時代の友人が名古屋から泊まりに来て。


2時までバーで呑んだくれ、

ウチに帰っても 二人ともしゃべりながらそのまま床で寝て・・・


朝、起きて、

朝食にホットサンド「キャベツハムマヨ/トマトタマゴ」を

ちゃかちゃか作り、ネパールチャイを入れてホッと一息。


友人K 「・・・こら結婚できんわ。」


・・・ですかね。


2010年4月中旬
 
 掛川 新茶マラソン 」


100キロマラソンに向けた調整のために、

第5回掛川新茶マラソンを走ることに。


そんな話を会社でしてたとき後輩から・・・


「なんでそんなに走るんですか?」

「ほら、娘からずっと「お父さんかっこいい」って思われたいし・・・」

「って、完全に順番違うくありません?」


ええそうでしょうとも。

ほっといてくれ。


・・・・



ってことで、大会当日。

アップダウンの激しい快晴の茶畑をひた走る。

前回の失敗を繰り返さないためにも、

走る前の栄養補給と、補給地点での水、果物等の摂取は多めに。


それでも前回(湘南国際マラソン)のほとんど無いに等しい高低差とは違い、

さすが茶畑ってことで高低差100mの山超えが3つ(5キロ、25キロ、36キロ地点)もあり、

脚と精神にかなりの負担。

しかも最後までも上り坂で終えるという厳しいコース。

それでも4時間半は絶対に切ろうと必死で走って。


 
 記録 4時間29分43秒 」


ゴールのつま恋は思い思いにマラソンを楽しむ人たちであふれてて。

沿道の応援もあたたかく、給水地点のフルーツも充実してて。

非常に充実したフルマラソンで。


ただ、やっぱり高低差が激しすぎたせいか、

最後のラストスパートで無理をしすぎたせいか、

1週間たっても右足首が痛い。


100キロ・・・


・・・無謀だ。


2010年4月中旬

 

破れたズボンと

敗れた心


土曜日。

某テニスイベントのために名古屋に出張し、

転がってきたボールを拾おうとかがんだときに「ビリっ!」と。


鍛えずぎた太ももとケツに、

既に薄くなってた生地が耐えられず。


絶対にイイオトコになったる!と、

頑張って頑張って、生地とともにビリっと心が耐えられず。


大学の友人たちの3連続結婚、

高校時代の大親友の入籍報告、

女友達の妊娠、出産ラッシュ・・・



向き不向きはともかくとして、

そういう努力を怠った自分を責められるわけもなく。

それでもケツが破けるまで走り続けて、

いったい何を得られたんやろかと。


漠然とどうしようもなくなって、

夜中に起きて、新橋までチャリを飛ばし、

いつものバーの、変わらぬマスターにそっと受け取ってもらう。


土曜の深夜3時にケツの破けたズボンをゴミ箱に投げ入れて



日曜日。一日かけて部屋を掃除して、とにかく捨てて、捨てて、捨てて・・・。


月曜日。新しいズボンをはいて、大好きな仕事がまた始まってく。


ケツの破けたズボンが、

「今のお前にはもう合わないのだよ」と、

そっと教えてくれたのだと信じることにして。




・・・ただのケツの破けたズボンの話。


2010年4月上旬
 
「晴天の雪山」


3日連続の送別会を終えて、

2時間仮眠で同期2人と山梨県甲府の金峰山(2,599m)へ。


山に登る前に二日酔いのため嘔吐・・・

先が思いやられるが、引き返せるわけもなく、

とにかく水を飲んで代謝を揚げてデトックスデトックス・・・。


雪の残る春の山はまだまだ危険が多く、

さすがに誰も登る人のいない雪山を、

アイゼンをつけて一歩一歩登ってゆく。

 
とにかく寒い。



登る人が少ないせいか、

そこらじゅうに

やわらかい雪の層があって。

気を抜くと脚一本分全部

雪に埋もれたりもする。



(←ふざけ過ぎ)
     
     
  それでも、

どれだけつらくても、

360度アルプスの山々と、

青空を見渡せる頂上に立てば、


これまでのなにもかも全てを

忘れてしまえるもので。



もう、最高の気分で。
     
     
  テンションが上がって、

冷たい風の吹きすさぶ頂上で

チャゲアス「Yah Yah Yah」

を絶叫したり。



まぁ、同期は馬鹿なので、

こんな格好で登ってて。


下山後は、

富士山の見える露天風呂で

疲れを癒し、焼肉で締める。



悪くない人生だ。
     
 

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